空間オゾンガス濃度の時間的変化シミュレーター

オゾンを空間散布した際の、空間内のオゾン濃度を詳細にシミュレーションする計算ツールです。少し複雑ですが、各項目を入力することで、非常に精度の高いオゾン濃度のシミュレーションを行うことが出来ます。

シミュレーター

空間オゾンガス濃度の時間的変化シミュレーター

空間オゾンガス濃度の時間的変化シミュレーター

計算結果

オゾンの効果(CT値 (ppm・min)):

減衰係数 (1/h):

飽和濃度 (ppm):

オゾン散布終了時点での予測オゾン濃度 (ppm):

オゾン散布終了時点での予測CT値 (ppm・min):

オゾン分解終了時点でのオゾン濃度 (ppm):

オゾン分解終了時点でのCT値 (ppm・min):

オゾン発生中のグラフ

分解中のグラフ

使い方

各入力項目の説明

空間体積 (m³):

オゾンを散布する予定の空間の体積を入力してください。
空間体積(m³)=室内面積(m²) × 床からの高さ(m)
一般的な部屋の高さは2.5mほどです。

換気量 (m³/h):

室内の換気扇を稼働させる場合の、換気量を入力してください。
換気扇を動作させない場合は、「0」を入力してください。

オゾン発生量 (mg/h):

オゾン発生器の稼働能力を入力してください。
各メーカーのオゾン発生器の製品スペックをご参照ください。

オゾン半減期 (h):

オゾン半減期を入力してください。
一般的には0.5(h)程度となります。空間面積が小さい場合は0.3(h)、大きい場合は0.7(h)程度となります。

オゾン散布時間 (h):

オゾンを散布する時間を入力してください。

運転後のオゾン除去時間 (h):

オゾン発生器運転終了後のオゾン除去にかける時間を入力してください。

換気を行わない場合、ほぼ確実に安全な濃度となるまでの時間は3(h)となります。
換気を行うことで、相当程度にオゾン除去のスピードが速くなります。オゾン発生停止後に素早く入室したい場合は、オゾン発生終了後に、換気を行ってください。

計算結果のみかた

☆重要☆ オゾンの効果(CT値 (ppm・min)):

オゾン発生器の稼働開始~オゾン分解終了まで(オゾンガス散布作業全体)の合計CT値を示します。
※「オゾン散布終了時点での予測CT値」と「オゾン分解終了時点でのCT値」の合計値。

CT値はオゾンの濃度(ppm)と時間(min)の掛け算で、オゾンの効果の指標として使うことが出来ます。除菌や脱臭のおよその目安は以下の通りです。

CT値の目安(例)

CT値 (ppm・min) 除菌能力の目安 脱臭能力の目安
3000 インフルエンザウイルスを
99.999%不活化1)
腐敗臭、死臭など強烈な臭い
330 新型コロナウイルスを
99.9~99.99%不活化2)
生ごみ臭、火災臭
60 食品、飲料工場の
夜間消毒運用目安
ペット臭などの強い生活臭
30 多くの菌を90%程度除菌 タバコのニオイ

1)田中浩, 櫻井美栄, 石井浩介, 松澤克明. インフルエンザウィルスのオゾンガスによる不活化. IHI技報. 東京, IHI, (2009), 49 (2), pp. 74-77. https://www.ihi.co.jp/var/ezwebin_site/storage/original/application/e2169532bf5ca7d535e36dc560e147f8.pdf

2)公立大学法人奈良県立医科大学, 一般社団法人MBTコンソーシアム. (世界初) オゾンによる新型コロナウイルス不活化を確認. 奈良, 奈良県立医科大学, (2020-05-14). http://www.naramed-u.ac.jp/university/kenkyu-sangakukan/oshirase/r2nendo/documents/press_2.pdf

CT値について:詳しい記事はこちら

【用語解説と実験】オゾン消毒のやり方と、指標「CT値」の意味(動画解説)
皆さんこんにちは。エコデザインの長倉正弥です。 今回の記事は、オゾンガスを室内に放出することによって室内の空気中や物品に付着した菌やウイルスの不活化を行う「オゾン消毒」のやり方と、オゾン消毒の効果の指標となる「CT値」に ...

飽和濃度 (ppm):

オゾン発生器を稼働させた際に、最終的に到達するオゾン濃度を示します。

オゾン散布終了時点での予測オゾン濃度 (ppm):

オゾン発生器の稼働終了時点で到達すると予想されるオゾン濃度を示します。

オゾン散布終了時点での予測CT値 (ppm・min):

オゾン発生器の稼働終了時点で到達すると予想されるCT値を示します。

オゾン分解終了時点でのオゾン濃度 (ppm):

規定時間までオゾン分解を行った場合の、分解終了時点でのオゾン濃度を示します。

オゾン分解終了時点でのCT値 (ppm・min):

規定時間までオゾン分解を行った場合の、オゾン発生器稼働終了~オゾン分解終了までの合計のCT値を示します。

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